不意の鼻血などで服に血液が付いてしまうことがありますよね。
すぐに洗剤を使い洗濯すれば、血液は落ちやすいです。
しかし、すでに血液が固まっているとなかなか頑固です。
そんな時は、セスキ炭酸ソーダや重曹の出番です。
今回は、洗濯で洗剤やセスキ炭酸ソーダ、重曹での血液汚れの落とし方やそもそも血液汚れが落ちにくい理由などをご紹介します!
女性だと生理になって布団やベッドを汚してしまったり、子供がいる家庭だと怪我をしてしまって血液が衣服に付いてしまったということはよくある話です。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
[washmiddle]もくじ
洗濯で血液汚れはどうしてなかなか落ちないの?
そもそも、どうして血液汚れ・シミは洗濯だけではなかなか落ちないのでしょうか?
血液の成分というのは、タンパク質でできています。
タンパク質というのは、時間が経つと酸化して固まります。
固まった状態になると、ただ洗い流すだけでは落とすことができなくなります。
そのため、血液汚れ・シミは時間が経つと落ちにくくなってしまうんです。
つまり、血液汚れ・シミを落とすポイントは、タンパク質を分解させて落とすということになりますね!
血液汚れやシミを落とすには、タンパク質を分解させて落すこと!
血液汚れがついたら、まずは応急処置を!
自宅で衣服に血液が付いた時に、ついついやりがちなのがお湯で洗うことです。
これは、最も避けなくてはいけないことです。
なぜなら、お湯で洗うと熱のせいでタンパク質が固まり、どんどん血液が落ちにくくなってしまいます。
そのため、あくまで水で洗うようにしてください。
出先で衣服に血液が付いてしまった時の応急処置
まず、ティッシュで血液が広がらないように、叩きながら吸い取るイメージで拭き取ります。
次に、ハンカチやタオルなどの布を水で濡らして、血液のシミを叩きます。
トイレなどで石鹸があれば、含ませることより落ちやすくなります。
叩くポイントとしては、いきなり中心から叩くのではなく、端から徐々に中心へ向けて叩きましょう。
中心から叩いてしまうと、血液の輪染みになってしまうことがあります。
[washmiddle]洗濯で洗剤を使った血液汚れの落とし方
洗濯機で洗濯する前に、洗剤で下洗いをすることによって、キレイに血液汚れ・シミを落とすことができます。
まず、用意するものは食器洗い洗剤と歯ブラシです。
- 衣類を裏返し、洗剤や血液汚れが広がらないようにタオルを下に置きます。
- 紙コップに水を半分くらいまで入れて、食器洗い洗剤を1プッシュ入れます。
- この液体を歯ブラシにつけて、血液汚れの部分を叩きます。
この場合も、端から徐々に中心へ向けて叩くようにしてください。
その後、水ですすぎ、血液汚れの状態をみて薄っすら残っているかな?くらいであれば問題ないです。
水気を少し取り除いた後は、通常に洗濯するだけです。
この方法でも落ちない場合や、血液汚れが付いて少し時間が経ってしまった場合は、次に紹介する方法を試してみてください。
- 水で血液汚れをすすぎ、洗濯用の液体洗剤を少しだけ付けて、揉むように洗います。
- その後、綿棒に漂白剤を付けて、血液汚れの部分にしみこませてください。
血液汚れが薄くなったと感じたら、漂白剤を水ですすぎ洗いし、洗濯をしておしまいです。
ただ、漂白剤を使う場合は衣類の目立たないところで色落ちしないかチェックをしてから使用しましょう。
漂白剤は酸素系漂白剤がおすすですよ。
酸素系漂白剤は、色柄物にも安心して使うことができます。
洗濯で重曹を使う血液汚れの落とし方
頑固な血液汚れには重曹が効果的です。
重曹はタンパク質汚れに強く、血液汚れが落ちやすいからです。
- バケツなどの容器に水を入れ、その中に重曹を溶かします(500mlに対して大さじ1杯を目安)
- この重曹水を血液汚れ部分に付け、15分程置いた後、普通に洗濯をしてください。
もしくは、もう少し水の量を減らしてペースト状の生地を作って、こすり洗いしても良いですよ。
重曹だと衣服を傷めることがないので、安心して使用することができます。
生理の血液汚れがついた布団やベッドのマットレスは重曹でシミ抜き
女性は、生理でうっかり布団やベッドのマットレスに血液がついてしまうことがありますよね。
重曹水を使えば、簡単に洗うことができない布団やベッドのマットレスも血液汚れのシミ抜きをすることができます。
- 血液汚れ部分に重曹水をスプレーする(または、重曹水を充分に染み込ませたタオルでつまむようにして、血液汚れ部分に馴染ませる)
- しばらく時間をおいて、乾いたタオルで水分ごと血液汚れをつまみ取るようにする(汚れをタオルに移すイメージ)
- 必要に応じ、この作業を数回繰り返す
血液汚れを取った後は、しっかり乾かしてあげれば終了です。
マットレスが乾いて重曹が結晶化した場合は、払い落としたり掃除機で吸いましょう。
心配な場合は、血液汚れを取った後にクエン酸水で中和させてもいいでしょう。
(クエン酸水:水またはお湯200mlに小さじ1杯)
出来るだけ早いうちにシミ抜きする方が血液汚れはきれいに取れます。
重曹水が便利なところは、残ったら掃除や洗濯に使えるところです。
洗濯でセスキ炭酸ソーダを使う血液汚れの落とし方
重曹よりも水に溶けやすく、洗浄効果が高いセスキ炭酸ソーダも血液汚れを落とすことに適しています。
ただ、セスキ炭酸ソーダを使う時は、基本的につけ置き洗いなので、衣服の素材に注意が必要です。
衣服の目立たないところで試してから、つけ置きするようにしましょう。
- バケツなどの容器に水を入れ、セスキ炭酸ソーダを溶かします。(目安としては1リットルに対し、大さじ1杯)
- その中に衣服をつけ置きします。
大体3時間から1日くらいが目安ですが、血液汚れの塩梅によってつけ置きの時間は決めるようにしてください。
他にもあった!血液汚れの染み抜き
液体洗剤+酵素系漂白剤で血液の染み抜き
- 洗濯用液体洗剤
- 酵素系漂白剤
- 綿棒
酵素系漂白剤は、粉末状のものを指定の水量で溶かしておきます。
- 血液汚れ・シミが付いた部分を水で濡らしすすぐ
- 洗濯用液体洗剤を血液汚れ・シミ部分につけてもみ込むように洗う
- 綿棒で溶かした酵素系漂白剤を血液汚れ・シミの部分に叩くようにしてつける
- 血液汚れ・シミが取れたら、最後水ですすぐ
最後にいつも通り洗濯してもいいですよね。
大根で血液の染み抜き
大根で血液の染み抜きができるなんて驚きですよね!
大根の酵素「ジアスターゼ」が血液のたんぱく質を分解してくれるんです。
- 大根
- 大根おろし器
- ガーゼ
- まず、大根おろし器を使って大根おろしを作る
- 大根おろしをガーゼで包む
- 血液汚れ・シミの部分に大根おろしを包んだガーゼでトントン叩く
- 血液汚れ・シミが消えるまで繰り返す
- 最後に水ですすいで終了
すりおろした直後の大根おろしにはたっぷりの「ジアスターゼ」が含まれています。
血液汚れの染み抜きをするときは、大根おろしは染み抜きする直前に作りましょう。
マジックリンで血液の染み抜き
マジックリンはアルカリ性なので、血液汚れを落とすことに適しています。
また、マジックリンにはプロテアーゼという成分が含まれていて、この成分が血液汚れを分解して綺麗にしてくれます。
マジックリンはいろいろな種類があって、アルカリ性でないものもあるので確認してから使いましょう。
スプレータイプがしっかり血液汚れに付着するのでおすすめですよ。
- マジックリン
- マジックリンを直接血液汚れの部分につける
- そのまま10分程時間を置く
- 血液汚れの部分を軽くもみ洗いする
- 水ですすいで血液汚れとマジックリンを洗い流す
- 最後にいつも通り洗濯する
まとめ
今回は、洗濯で洗剤やセスキ炭酸ソーダ、重曹での血液汚れの落とし方やそもそも血液汚れが落ちにくい理由をご紹介しました。
血液汚れ・シミはかなり厄介なイメージがあります。
しかし、きちんと血液汚れ・シミの落とし方を知っているだけで簡単に処置することができるので安心ですね。
- 血液汚れが付いてすぐの時は、通常の洗剤を使う。
- 血液が固まってしまった場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダがおすすめ!