洗濯や掃除に使える重曹とセスキ炭酸ソーダ。
どちらも見た目は白い粉で同じにように見えます。
そんな似ている2つの粉ですが、いったいどのような違いがあるのでしょうか?
今回は重曹とセスキ炭酸ソーダの違いと洗濯時の使い方、賢い使い分けについてまとめました。
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もくじ
重曹とセスキ炭酸ソーダの違いは?
まず、重曹の正式名は「炭酸水素ナトリウム」で、セスキ炭酸ソーダは「セスキ炭酸ナトリウム」といいます。
重曹とセスキ炭酸ソーダの大きな違いは、水への溶けやすさです。
重曹は冷たい水では中々溶けません。
それに対して、セスキ炭酸ソーダは水に入れるとさっと溶けます。
この水への溶けやすさを知るだけでも、使い分けがしやすくなりますね。
また、重曹とセスキ炭酸ソーダは保管の上でも違いがあります。
重曹は湿気に弱く密閉できる容器に入れて保管することが基本です。
それに対してセスキ炭酸ソーダは、常温で長期保存が可能です。
保管しやすさという点でも、セスキ炭酸ソーダは人気があります。
一見セスキ炭酸ソーダの方が使いやすそうですが、研磨剤の役割果たせるのは重曹です。
どちらが良いということではなく、重曹とセスキ炭酸ソーダの2つを上手に使い分けるといいですよね。
使い分けられるようになれば、便利で経済的で環境にも優しいという良いことづくしなので、かなりオススメです!
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洗濯洗剤として使える!重曹とセスキ炭酸ソーダの使い方
洗濯での重曹の使い方
重曹を洗濯で使う場合は、水に溶けにくいため、しっかり粉を溶かすために40℃前後のぬるま湯を用意します。
重曹を洗濯に使う場合
20リットルのぬるま湯に、スプーン1杯分の重曹を目安に使用
重曹だけでは汚れ落ちの力が弱いので、洗剤を合わせて使いましょう。
一般的に使いやすいと思われる組み合わせは、普通の液体洗剤+重曹の組み合わせです。
ただし、合成洗剤ではない液体石鹸や粉石鹸を使うようにします。
洗濯でのセスキ炭酸ソーダの使い方
セスキ炭酸ソーダは油やたんぱく質の汚れをよく落として、水にも溶けやすいため、洗濯洗剤の代わりに使うのに最適です。
セスキ炭酸ソーダを洗濯に使う場合
水30リットルに対して、大さじ1杯を目安に使用
- 水に溶けやすいので、洗濯物と一緒にセスキ炭酸ソーダを入れる
- 水をはり終わったら、1分程洗濯機を回す
- そのまま、3時間から一晩つけ置きする
- あとは、いつも通り洗濯機を回す
ただ、重曹とセスキ炭酸ソーダのどちらかっ洗濯やつけ置きで使う場合は、洗濯するものには注意が必要です。
麻や絹、ウールやポリエステル、ナイロンや色落ちしやすいものなどは洗えません。
洗う前に洗濯物の素材をきちんと確認して、洗濯するようにしましょう。
洗濯に重曹やセスキ炭酸ソーダを使う場合は、注意する点があるので、「いったい、重曹とセスキ炭酸ソーダのどっちを使ったらいいの~!」と分からなくなってしまうかもしれませんね。
そんな時は、失敗しても大丈夫そうなものから洗って、少しずつ感覚をつかんでいくといいですよ。
上手に使い分けられるようになると、お財布にも環境にもエコなので、少しずつでもいいので慣れていきましょう。
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重曹とセスキ炭酸ソーダの効果を生かす掃除のしかた
重曹を使った掃除のしかた
- 油汚れ
- 生ごみや靴の消臭
- フライパンの焦げ付き
- 電子レンジ
重曹は消臭効果高くや研磨剤としての役割ができます。
重曹に水を混ぜてペースト状になれば、研磨剤として使えます。
フライパンや鍋が焦げ付いてしまったら、水と重曹を入れてグラグラと沸騰させます。
すると、焦げが浮いてあっという間に取れてしまいますよ。
セスキ炭酸ソーダを使った掃除のしかた
- ガスコンロや換気扇などのキッチン周りの油汚れ
- ドアノブやスイッチの手あか
- たばこのヤニ
- 血液の染み
- 皮脂汚れ
- 浴室(カビや皮脂汚れ)
油汚れの掃除は重曹でもできますが、汚れの落ちやすさではセスキ炭酸ソーダの方が勝ります。(重曹の約10倍)
セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいので、霧吹きボトルに入れて保存しておくこともできます。
セスキ炭酸ソーダ作り方
水500ccに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1(汚れの程度で濃度を調整)
食器を洗う前に、セスキ炭酸ソーダ水をキッチンペーパーに吹きかけ、あらかじめ汚れを落とすなどの使い方ができますよ。
プラスチック容器の油汚れって落ちにくいですよね。
そんな時はセスキ炭酸ソーダ水につけ置きするといいですよ。
ボトルに入れておけば、使いたい時にさっと使えて便利です。
ただ、セスキ炭酸ソーダをアルミ製のものや畳などに使うと、黒ずんでしまうので注意が必要です。
目立たないところで、黒ずみがないか確認してから使うようにしましょう。
軽い汚れには重曹を使い、頑固な汚れはセスキ炭酸ソーダを使うなど、それぞれの特徴を生かして掃除に活用していきましょう。
重曹やセスキ炭酸ソーダはどちらもたんぱく質を溶かすので、手荒れの心配がある場合は手袋をして作業をしましょう。
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まとめ
重曹は研磨剤としての役割を果たすので、頑固な焦げつきなどに活躍します。
逆にセスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく油汚れなどに有効なので、普段使いにピッタリです。
洗濯の場合はセスキ炭酸ソーダの方が使いやすいですね。
重曹とセスキ炭酸ソーダを賢く使い分けて、生活に取り入れていきましょう。
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