着物を着る時に欠かせない足袋は、色が真っ白なため汚れがつくととても目立ちます。
足袋の洗濯方法は迷いますよね。
足袋は、自宅で漂白したり洗濯機で洗ったりすることができます。
今回は、足袋の洗濯機での洗濯方法や漂白方法、普段のお手入れや保管方法もご紹介します。
[washmiddle]もくじ
足袋は洗濯で洗える?洗濯方法
足袋の汚れは、主に皮脂と泥汚れです。
足袋は洗濯機で洗える物がほとんどですが、麻などが入っている生地は縮む原因になります。
洗濯機で洗える物か必ずタグを確認してください。
泥汚れはすぐに洗濯機で洗うと取れないことがある!
足袋に付いている泥汚れは普通に洗濯をしても落ちません。
泥汚れは、水で濡らすと繊維の奥へ奥へと入り込んでしまいます。
水で濡らさずに(すでに濡れている場合は乾かしてから)乾いた状態で、表面の泥汚れをはたき落とし、ある程度の泥汚れを落としてください。
洗濯機で洗う方法
洗濯機で洗う前に、上記のようにあらかじめある程度の汚れを落としておきます。
- 洗濯ネットに入れる
- 普通コースで洗う
- 形を整えて干し、よく乾かす
- 脱水した後は、すぐに洗濯機から出して干してください。干すまでに時間がかかるとシワになってしまう場合があります。
- 色の濃い物と一緒に洗濯をすると、色が移る場合があります。一緒に洗うのは避けましょう。
手洗い方法
こちらも、泥汚れは乾いている状態で、ある程度落としてください。
- 洗濯用固形石鹸
- ぬるま湯
- 桶または洗面器
- 歯ブラシ
- 桶にぬるま湯を入れる
- 足袋を浸ける
- 足袋の汚れている箇所に、固形石鹸を塗る(生地になじませるように)
- 歯ブラシで優しく汚れをかき出す
- 桶に新しいぬるま湯を入れ、もみ洗いをする
- タオルで水分を取る
- 形を整えて陰干しをし、よく乾かす
足袋の洗濯での漂白方法
足袋の黄ばみには漂白剤がおすすめです。
漂白剤
漂白剤を使用すると、足袋本来の白さに戻すことができます!
- 粉末の酸素系漂白剤
- ぬるま湯
- 桶または洗面器
- あらかじめ、足袋についた土やホコリの汚れを取っておく
- 桶にぬるま湯を入れ、酸素系漂白剤を溶かす
- 足袋を入れ30~40分くらい浸けておく
- 桶の中の使用したぬるま湯を捨て、新しく水を入れる
- よくすすぐ
- 上記の[手洗い方法]か[洗濯機で洗う方法]で洗う。
ブルースティック
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SNSなどで話題の「ブルースティック」という商品があります。
ブルースティックは、部分洗い用の固形石鹸です。
泥汚れにも強く、除菌もできるのが最大の特徴です。
- 使用用途:泥汚れ、頑固な汚れ、襟や袖の黄ばみ、上履き・運動靴の汚れ落とし
- 液性:弱アルカリ性
- 用途:綿・麻・合成繊維用
- 効果:泥汚れを落とす、除菌もできる
よく比較されるものに、ウタマロ石鹸(固形)があります。
こちらも弱アルカリ性で、泥汚れに大変効果を発揮します。
しかし、ブルースティックの方が値段は高くなります。
足袋の日頃のお手入れ・保管方法
きれいに洗濯した足袋の保管方法や、できるだけ大切に使いたい足袋のお手入れ方法をご紹介します。
足袋を履いたら、その日のうちに洗って汚れを落とす
汚れは、日が経つごとに生地の奥へ奥へと入り込んでしまいます。
汚れが取れなくなる前に、その日のうちに取ってしまいましょう。
足袋カバーを履く
足袋の上から履く、“足袋カバー”というものがあります。
外を歩く時に履き、家や室内に入る時に脱げば、キレイな足袋で上がる事ができます。
撥水加工の足袋カバーもあるので、雨の日などには特に便利な商品です。
アイロンをかける
足袋を洗った後に軽く脱水をし、すぐにアイロンをかけます。
そうすると、シワも伸ばせて、足袋をパリッとさせることができます。
アイロンをかける場合も、先にタグを確認してくださいね。
クリーニングに出す場合
クリーニング店に出した足袋は、ビニール袋に入って返ってきます。
ビニールは通気性が悪いので、そのまま保管してしまうとカビや黄ばみの原因になります。
ビニール袋から取り出し、通気性の良い所で保管をしましょう。
まとめ
着物を着た時の足袋が真っ白だと、着物の鮮やかさが更に引き立ちます。
足袋を着物と一緒にクリーニングに出すこともできますが、ご紹介したような簡単な方法なら、ご自宅でも洗うことができます。
晴れの日は、真っ白な足袋を履いてお出掛けください。