家事をしていると、アルミ鍋が焦げてしまうなんてことも。
強く擦るなど焦げ付きの落とし方を間違うと、余計焦げやすくなってしまいます。
また、焦げ付きを落とすのは、重曹と思う人もいるのでは。
しかし、アルミ鍋の場合は重曹はNGなんです。
正しいアルミ鍋の焦げ付きの落とし方と重曹がアルミの鍋の焦げ落としに向いていない理由、黒ずみの落とし方をご紹介します!
[washmiddle]もくじ
アルミ鍋の焦げ付きの落とし方
あの真っ黒な焦げ付きを落とす方法となると強力な洗剤などが必要なのかと想像してしまいますが、その方法は意外に単純な方法です。
それは、天日干しです。
1週間ほど日に当てることで焦げを完全に乾かします。
すると、焦げがお鍋から浮いた状態になってきますので、それを割り箸などで擦って落としていきます。
気持ちいいくらいに焦げがお鍋から剥がれ落ちていきますよ。
とてもエコな方法です。
これらの方法で、焦げがキレイに落ち切らなかったら、鍋を煮て焦げをふやかして取る方法もあります。
アルミの鍋に、焦げが浸かるくらいの水に、お酢を1杯~2杯ほど加えて、30分くらいグツグツと煮立たせてください。
火を止めて一晩置き、翌日にスポンジなどで擦ると残りの焦げが落ちていくはずです。
お酢だけでなく台所用洗剤を少し加えてあげると、さらに効果的です。
また、酸素系漂白剤も効果があります。
塩素系漂白剤はアルカリ濃度が高いので、アルミの焦げ落としには不向きですが、酸素系であれば大丈夫ですよ。
お鍋に50℃くらいのお湯を入れて、酸素系漂白剤を入れてスポンジで擦るだけです。
これも簡単な方法ですね。
[washmiddle]どうして重曹はだめなの?
ところで、どうして万能掃除アイテムの「重曹」は、アルミの焦げ落としには不向きなのでしょうか。
重曹をアルミ鍋に使うと、鍋が黒ずんでしまいます。
重曹は、炭酸水素ナトリウムという物質で弱アルカリ性の性質を持っています。
熱が加わるとアルミと重曹が化学反応を起こして、黒く変化してしまうのが黒ずみの正体です。
重曹とアルミが反応するとかなり強く結びついてしまうため、黒ずんでしまったお鍋はなかなか元には戻せません。
ステンレスやホーローのお鍋の焦げは重曹で落とせるのですが、アルミのお鍋はアルカリ性に弱いという特徴があるため不向きなんですね。
また焦げ付きに限らず、塩濃度の高い料理を鍋の中に入れっぱなしにしていても、黒ずむことがあります。
お料理したら、他の器やタッパーに移すことも心がけましょう。
[washmiddle]アルミ鍋の黒ずみを落とす方法
アルミ鍋は、焦げ付きだけが原因で黒ずむわけではありません。
酸性の強いお料理やアルカリ性の強い料理を繰り返すことでも黒ずみの原因になります。
また、水道水に含まれるミネラル成分にも反応してしまうので、お湯を沸かすだけでも黒くなることもあります。
「黒変化現象」といってアルミニウムと水が反応し、表面に付着した水酸化アルミがさらに水中のミネラル分と反応し鍋の表面に付く現象です。
この黒ずみは人体に影響があるわけではないのですが、見た目がかなり気になりますよね。
黒ずんだアルミ鍋もキレイにできる方法があります。
この方法は、昔から使われているおばあちゃんの知恵袋的な方法です。
1、まず、アルミのお鍋に沸騰した時に溢れないくらいの分量の水とリンゴの皮やクエン酸を入れます。
2、そのまま15分ほど煮詰めます。
3、十分に冷ました後に、お鍋を擦っていくと黒ずみが落ちていきます。
これは、黒ずみの原因となっているミネラルがアルカリ性なので、酸性のレモンやリンゴの皮と結合させて、中和させて黒ずみを消す方法となります。
ただこの方法は、お鍋に施してある酸化被膜まで落としてしまいます。
酸化被膜が剥がれてしまうと、熱の伝導にムラが起こってこびりつきやすくなります。
油を引いたはずなのに食材がこびりついてうまく調理出来ないことがありませんか?
それは、酸化被膜が失われてしまっているためです。
酸化被膜を失った状態だと、アルミ鍋は再び黒ずむので、酸化被膜を再度施す必要があります。
酸化被膜を自分で作れるの?と思うでしょうが、意外に簡単ですよ。
初めて一人暮らしをする学生時代に、母から教えられたことがあるります。
それがこの酸化被膜を持続させる方法です。
1、アルミの鍋に米のとぎ汁(2分の1カップ程度)と、あれば野菜のくずを入れて一緒に20分ほど煮立たせます。
2、とぎ汁を捨てた後は、よくから拭きをしましょう。
アルミが水と反応するのを防ぐためにはかなり有効な方法です。
まとめ
アルミ鍋の代表といったら雪平鍋です。
軽くて熱もすぐ通るし、すごく使い勝手がいいお鍋のひとつです。
和食料理の茹で物にも重宝しますよね。
だけど、黒ずみやすいんです。
できれば長く愛用したいですよね。
ご紹介したレモンやリンゴの皮で煮立たせた後は、米のとぎ汁で煮立たせて酸化被膜を作る。
このお手入れの方法を日頃から行っていけば、いつまでも新品のようなお鍋が使えます。
安いから処分して新しい鍋に買い換えようと考えるのではなく、少し手間をかけてお手入れしてみましょう。