「お札を洗濯してしまった!」と慌てていませんか?
衣類のポケットにお札をうっかり入れたまま洗濯してしまったということは、一度くらいはあるはずです。
洗濯して濡れたお札はどうしたらいいのか?
はたして使えるのか?
その疑問を解決します!
[washmiddle]もくじ
洗濯してしまったお札はどうなる?
うっかり洗濯してしまったお札。
破れていないか恐る恐る広げてみると、意外と丈夫で破れていないことが多いですよね。
ティッシュやメモ紙を衣類と一緒に洗った時には、洗濯機の中は大惨事になっていますが、お札はどうして破れないんでしょうか?
そもそもお札は、特別なお札専用の和紙が使われています。
本やコピー用紙などの一般的な紙は、「パルプ」が使用されていますが、お札には「みつまた」や「マニラ麻」といった植物繊維を特別に加工したものが使われています。
「みつまた」や「マニラ麻」作られたお札専用の和紙の一番の特徴は丈夫なことです。
ただ、洗濯する前とまったく同じお札というわけにはいきません。
お札は洗濯するとなかなか破れはしませんが、実は縮んでしまうんです。
濡れたお札は、アイロンをかけたり窓に張り付けて乾かすことはできますが、縮んでしまったお札は、もう元の大きさに戻すことはできません。
ここで心配になるのが、「洗濯して縮んだお札は使えるのか?」ということです。
次に、洗濯して縮んだお札は使えるのか?
その解決策をご紹介します。
[washmiddle]洗濯して縮んだお札は使えるの?
結論から言えば、洗濯してしまったお札はお店で使えないことはないようです。
ただ、自動販売機やATMに投入してしまうとはじかれたり、機械の故障につながることもあるので、一番の解決策は「銀行の窓口で新しいお札と交換してもらう」ことです。
銀行も縮んだお金の使用は控えて、交換することを推奨しています。
仮にお店で使用できたとしても、他の人の手から自動販売機やATMの機械に入れられてしまうこともあります。
日本銀行は破損したお札の引換基準を定めています。
お札が破れたり、燃えたりした場合、表・裏の両面があることを条件に、次の面積基準で新しいお札との交換を行ってくれます。
- 汚染、損傷その他の理由で使用することが困難となった銀行券(お札)
- 磨損その他の理由によってにより流通に不適当となった貨幣
- 面積が3分の2以上の場合は全額として引換え→1万円の場合は1万円として、5千円の場合は5千円として引換え可能。
- 面積が5分の2以上、3分の2未満の場合は半額として引換え→1万円の場合、5千円として引換え可能。(額面価格の半額に一円未満の端数がある場合には、これを切り捨てる)
- 面積が5分の2未満の場合は銀行券としての価値は無く失効→お札としての価値がないため交換不可
※灰になった銀行券は、その灰が銀行券であることが確認できれば面積に含む。
※銀行券の紙片が2以上ある場合において、当該各紙片が同一の銀行券の紙片であると認められるときは、当該各紙片の面積を合計した面積をその券面の残存面積として、上記の基準を適用する。
濡れたお札は、できる限り1枚ずつの状態で乾燥させて持ち込むようにしましょう。
[washmiddle]まとめ
今回は、洗濯してしまったお札はどうしたらいいのか?はたして使えるのか?という疑問についてご紹介しました。
日本のお札はとても丈夫な和紙で作られているので、うっかり洗濯してしまっても簡単に破けることはありませんが、水に濡れると縮んでしまいます。
縮んでしまったお札は、条件を満たせば新しいお札に交換してもらえるので、お近くの銀行の窓口に持ち込んでまずは相談してみましょう。